[01.20/]
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暁鴉
あだ名で誰かを読ぶなんて経験も癖もないはずのファイがなぜ黒鋼だけをあだ名で呼ぶのか。
そんなことを今更ちょっと疑問に思いました。
ただ単に親しみやすいからとかおちょくってるともとれるんですが、他の人はみんな名前で普通に呼ぶし、なぜ黒鋼「だけ」?とあえて難しく考えてみることにしました。
長ったらしい上に100%私の妄想ですし、これを考えたところで誰得という感じなので忙しい方は華麗にスルーしてやって下さい。
お付き合い下さる方のみ続きからどうぞ。・
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黒鋼は別段名前が長いわけではないし、そもそもあだ名呼びにしたところで文字数は縮まっていない(黒たん、黒りん、黒様etc.)し、むしろ長くなってるものもあるんですよね(黒わんこ、黒ぴっぴetc.)。
なのになぜファイは最初から黒鋼だけはあだ名で呼ぼうとしていたのか。
「オレが関わることで誰も不幸にしたくない」という言葉から考えてみたんです。
結論から言うと、初~中期(東京まで)ファイが黒鋼だけをあだ名で呼んでたのはもしかしたら黒鋼の真名を、というか真名があることを知らなかったからなんじゃないかと思う訳なのです。
xxxHOLiC一巻で侑子さんも名前は大切なものだと言ってましたが、名前っていうのは一番短いまじないの言葉で、それを知ることはその人と自分との縁や絆を繋いだり、互いの未来に影響を与えることなんだってきいたことがあるんですよね。
さらに「名前を呼ぶ」という行為は呪の上に言霊の力を乗せることで、その人の魂を自分に引き寄せるとか運命を変えることにも繋がる行為で。
黒鋼をあだ名呼びにしたのは、黒鋼の真名を知らないファイが、自分が関わることで黒鋼の運命を変えないように、もしくは、いつか殺し合わなければならない未来が来ることを知っていてみすみす魂の単位で絆を結ばないように、そういう意図で「名前」を呼ばないようにしていたってことだったんじゃないのかと思うわけです。
ファイが黒鋼の過去とか事情をどこまで知ってるかはわからないので憶測ですが、飛王から旅の全容を聞いてたにしても、さくらちゃんや小狼くんが本物の「さくら」「小狼」じゃないことは話に関わってくるけど黒鋼の真名は特には話に関わってこないし知らないんじゃないか、というかむしろ飛王自身が黒鋼の真名を知らなかったんじゃないかということに思い当ったんです。
どうして黒鋼の両親を殺して国を滅ぼすところまでしておきながら飛王は黒鋼を手駒にできなかったのかなというのは前からちょっと気になっていたんですが、この方向性で考えていくと、黒鋼にとって本来の意味で「名前」の呪を持っていると言える真名を知らなかったために、飛王は黒鋼の未来に干渉できなかったんじゃないのかなと。
だから諏倭を滅ぼし黒鋼の両親を殺すところまで干渉しておきながらも、黒鋼を自分の手駒にすることが出来なかったんじゃないのかなとか。
というかまず黒鋼の真名がどの時点でつけられたものなのか(「両親がつけた→両親死亡、真名を知るのは主である知世ちゃんだけ」なのか、「主である知世姫から賜った名前だから知っているのは知世ちゃんだけ」なのか)分からないのでそのあたりはあまり考えないでいただけると嬉しいです。
ファイの場合は「ユゥイ」が本来の名前だということは作中でもさらっと出てきたくらいですし多分飛王には知れていたんじゃないのかなと…
だから名前の呪を使ってファイの未来を縛ったというか、呪いを負わせて未来を変えることができて、要するにそれが手駒になったということなのではないのかなとか思ったりしているわけです。
あと、モコナ=モドキも本当の名前じゃないということは周知の事実ですが、モコナたちの名前については制作者である侑子さんでさえ作中では一切触れていないんですよね。
もしかしたらの話なんですが、モコナの真名(ソエル)を飛王が知ったら、真名の呪によって飛王がもっと旅に干渉することも出来たのかも知れないなと思うんです。
ファイも魔術師だから多分その辺は知っていて、名前が大切なものであると言うことを当然知っているはずの次元の魔女が、次元を渡るという大切な役割をもつものの真名をそう簡単に渡すはずがない、だからモコナは本当の名前じゃない、と考えているんじゃないかなと。
この時点で、サクラ、小狼、モコナの3人(2人+1モコナ)は偽名だろうとファイにはわかっているのではないかということになります。
だから自己紹介されたそのままの名前を呼んだとしても、真名ではないため3人に本当の意味での呪はかからず、自分と関わったことで何かが変わる危険性は少ないと考えたのではないかなとか。
で、話は黒鋼にもどります。
上の方で出した理由によって黒鋼は顎の手駒にならなかったため、ファイが言われていた「邪魔をするなら殺せ」というのはまず間違いなく黒鋼を対象にしたもの。
・いつか殺し合わなければならない未来が来ることを知っているのに魂の単位で縁と絆を結べるか→否
・自分のせいで黒鋼に不幸を呼んでもいいのか→否
・黒鋼は魔力をもつものではないからきっと名前の呪については知らないだろうし、知っていた、あるいは途中で知ったとしても呪を返すすべはない。
ここで、ファイが黒鋼の真名の存在を知らなかったとして、「黒鋼」という名前を知ってしまった事実は変えられないとしてもせめて言霊を使わないように、という意味合いであだ名よびを始めたんじゃないのか、と考えたわけです。
東京以降「黒鋼」と呼び始めたのは、黒鋼が自分を生かすという選択をしたことで、おそらくこの先のことに対して覚悟を決めざるを得なかった、もしくは魔術で一番強い要素である血で契約を交わしてしまった以上もう後戻りはできないという認識をせざるを得なかったためではないかと。
(同時に、いい意味で何も知らない黒鋼には拒絶の意味合いでとられるであろうから距離を置ける)
まあここまでもこれから先も完全に私の妄想というか憶測なんですが。
ただ、この先で未来が変わり、日本国へたどり着いてからのあだ名呼びはただの親愛の表現ではないかと考えてます。
拒絶を表した名前呼びをやめ、同時に「ユゥイ」の部分をぽつりぽつりと出すようになったのは、関係性の修復と、自分も相手も、未来も全て変わったということの一番の表れなんじゃないのかなと。
黒ファイ的には愛と呼びたい心の形ということで。
この辺はまだ自分の中で上手く消化できてないんですが最後の最後にさくらちゃんと小狼君の真名が出ましたが、やっぱりこれも飛王は知らなかったのかなと思ってます。
あと、侑子さんの真名についても気になってるんですが、きっとそれは今後ホリックの方で明らかになるんだろうなと。楽しみにしてます。
だからどうしたと言われればそれまでなのですが、とりあえずこんなことを滔々と考えてみたわけです。
長ったらしい戯言にお付き合いくださってありがとうございました。
最後に、これは妄想100%です。真実は闇の中ですので間違っていてもあしからず。というか十中八九間違ってると思います。
とりあえず黒ファイは萌です。永遠のロマンです。
黒ファイに幸あれ!
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